親の財産を知っていますか?お互いに困らない財産目録の作り方

あなたは親の財産を知っているでしょうか。

普通は、自宅の不動産以外はあまり知らないと思います。しかし、普段何も知らないと万が一の時に困ります。

シニアの生活設計

親の財産をどの程度知っていますか?

具体的な例として下記のものがあります。

①取引銀行

銀行が分からないと現金を相続できない。
特にネット銀行は通帳がないので分かりづらい。

②生命保険の証券

どこの生命保険に加入しているか分からないと保険請求ができない。

③取引証券会社(株式、債券、投資信託等)

ネット証券会社に株式等を預けてあっても分からない。

④不動産の権利証

相続後に名義変更登記するのに必要だが、どこに保管しているか分からない。

⑤アパート等事業の借入金の額

事業をしていれば借入金があるかもしれない。

⑥借金の保証人

借金した人が支払えなくなった時にしか連絡がこないので分かりづらい。

⑦パソコン

パソコンのパスワードが分からないと何が入力されているか、内容を調べられない。

財産のイメージ

財産目録を作成しましょう

以上から、今後を考えて財産目録を作成して、親に記録してもらうようにお願いしてはいかがでしょうか。

ただ親としては、財産を子供に知られてしまうのは嫌だと思いますので、目録の金額に関する部分は記入してもらわなくともいいと思います。

子供としては銀行や保険会社が分かれば、片っ端から取引があるか聞き込みをしなくてすみます。それぞれの窓口さえ分かれば、金額は後で調査をすれば分かることですから。

万が一の時に、子供に迷惑がかからないので親としても納得できるのではないでしょうか。

財産目録を作成するのは、お互いに迷惑をかけないようにするのが目的だということを親に理解してもらいましょう。

財産目録の書式は、下記のURLから東京地方裁判所の財産目録書式(PDF)を参考にして作成することができます。

東京地方裁判所:財産目録(PDF)http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf
/shokaizaisanmokuroku.pdf

不動産の評価額の調べ方

財産の中でも不動産は、評価額を調べないと分からないので、調べ方をご説明します。

但し、この不動産の評価額は相続した場合の不動産評価額であって、今すぐに売買できる金額ではありません。

あくまでも相続税を計算する前提での不動産評価額だとご理解ください。

建物については、毎年4月に市町村から送られてくる「平成○○年度固定資産税・都市計画税納税通知書」で確認できます。

その中に「平成○○年度 課税明細書」のページがあり、土地と家屋の住所、面積、課税地目又は主たる構造用途等が記載されています。

下記の見本では家屋1、15,267,600円が建物の評価額です。

課税明細書見本
画像はクリックすると大きくなります。

土地については、国税局が土地の評価の基準となる路線価を毎年公開しています。

この路線価が土地の相続税の評価基準となります。

例えば札幌市の土地を調べる場合は、「路線価 国税庁」で検索し、「平成○○年分 財産評価基準を見る」→「札幌国税局 北海道」→「路線価図」→「札幌市 ○○区」となり後はあいうえお順の住所で検索できます。

最初に検索した「路線価 国税庁」のHP左側に「このページの使い方」を開くと「路線価図の説明」があり、具体的な説明が書かれていますので分かりやすいと思います。

路線価図の説明:http://www.rosenka.nta.go.jp/docs/ref_prcf.htm

路線価の単位は、1平方メートル当たりの価額(千円単位で表示しています。)です。

具体的には、135Dの場合は1平方メートル当たりの価額が135,000円になり、最後のDの表示は借地権割合(※)になりますので、借地権割合が60%であることを示しています。

但し、借地ではなく親の所有地であれば関係ないので無視していただいて問題ありません。

例えば親の所有地が200㎡であれば、200㎡×135,000円=2,700万円が土地の評価額になります。

※借地権とは、土地を借りた人がそこに自己所有の建物を建てられる権利です。
借地権割合とは、土地の権利全体の内、借地権設定によって借地人の方に移った権利の割合をいいます。

<参考例参照>

路線価図参考例
画像はクリックすると大きくなります。

ご説明したとおり万が一の場合に、親の財産を把握しておくことは大事ですが、普段の信頼関係がなくては把握するのは難しいと思います。

そして信頼関係を築くには、財産に関係なく普段からの付きあい方が、一番大事ではないでしょうか。

まとめ

  • 万が一を考え、親に財産目録の作成をすすめる
  • 本人が亡くなるとネット銀行、連帯保証人は分かりづらい
  • 建物は「固都税納税通知書」、土地は路線価で評価額を調べる

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です