北海道の秘湯、支笏湖とつながる天然露天風呂がある丸駒温泉の魅力

長く北海道で暮らしていますが、8月中旬に初めて支笏湖湖畔にある丸駒温泉に1泊する機会が巡ってきました。

丸駒温泉のセールスポイントは、支笏湖の自然とニジマス料理、天然露天風呂です。

特に天然露天風呂は全国に20箇所しかない珍しい足元湧出湯なので、その魅力をお伝えしていきたいと思います。

丸駒温泉までのアクセス

札幌から約50km、自宅から車で1時間30分程度走ると丸駒温泉に到着します。

札幌市内から国道453号線をひたすら南に進むと国道730号線との分かれ道があり、左方向に支笏湖温泉、直進方向に丸駒温泉へと進む標識があります。

ここから丸駒温泉までは約3㎞ですが、かなりの起伏と曲がりくねった山道のおかげで久しぶりに木立の中をドライブした気分になりました。

道路は簡易舗装されていますが、山道のためスピードを出さず慎重に運転したほうがいいでしょう。

山道を抜けて着いた丸駒温泉の建物は、三階建で支笏湖をバックに落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

丸駒温泉外観

部屋に浴室とエアコンが無い!

築30年の建物の中に入るとすぐにロビーがあり、宿泊手続をすることができます。

一階だと思っていましたが、実はそこが2階で、1階には客室と大浴場があり2階には客室とレストラン、食事処、お土産店、3階は客室になっているのです。

宿泊した部屋は、ベッドが2台置いてあり、床よりも少し高くなったところに琉球畳を敷いた和洋室になっています。

畳のうえに小さな椅子をおいて座るようになっており、ひざや腰の悪い高齢者の負担をなくす工夫だと感じました。

部屋

ただ、トイレと洗面所は確認できましたが、浴室が見当たりません。

グレード的には上のクラスだと聞いていたので浴室が無いとは思いませんでした。

ですが、本当にないんですよ。

また、外気温は27度程度ですが蒸し暑いので、エアコンのスイッチを探すとこれも無いではありませんか。

いくら支笏湖の風が涼しくとも、ホテルでエアコンが無いなんて信じられません。

ただ、部屋に置いてある扇風機はDCタイプの優れもので微風の調整ができ、これは重宝しました。

窓に目を移すと支笏湖と山々が一望でき、これはさすがに風光明媚だと思います。

水辺の波音や鳥のさえずりも聞こえて、リゾート気分になります。

湖面にはモーターボートや立って漕ぐサーフボードを操る2人組が水上を移動しているのが見え、ゆっくりと流れる時間を感じます。

部屋から見える支笏湖

天然露天風呂と足元湧出湯

夕食を6時にお願いしたので、その前に一風呂浴びることにします。

最初に行ったのは、天然露天風呂です。

1階の大浴場から階段を下りて約15m進んだところに、支笏湖と接した天然露天風呂が見えました。

ただ、天然温泉までの階段は高低差があり、手摺はありますが階段自体が岩でできている部分もあり、足裏がすべらないか心配でした。

天然露天風呂の入口横に脱衣かごが設置されており、ここにバスタオル等をしまっておき入浴することができます。

それでは秘湯に入ってみましょう。

天然露天風呂

お湯は透明度が高いため足元の砂利の一粒一粒まで見ることができます。

しかし、砂利に慣れていないため、歩くたびに足裏が少し痛く感じました。

丸駒温泉は創業103年になるので、103年前に同じ温泉に入っていた人々はどんなことを考えていただろうと空想してしまいます。

お湯の温度は、そんなに熱くなく、ぬるいわけでもないため長湯のできる温泉だと思います。

木の生えている岩石の下からお湯が湧き出ているようで、近づくと湯温が上がります。

これが全国に20か所しかない足元湧出湯なのかと納得しました。

ただ、風情のある天然露天風呂ですが、温泉に浸かりながら支笏湖を眺められると思っていたのが、実際には温泉に浸かると周りの岩に妨げられて何も見えず、イメージと違ったのはガッカリでした。

1階の大浴場は、低温湯、中温湯、高温湯の3タイプがあり、それぞれに緑色のにごり湯になっており、お好みの温度に入ることができるので親切だと思います。

また、大浴場にもテラス風の露天風呂があり、木製のイスに裸で座って支笏湖を眺めることができます。

この日は無風で気温も27度程度と、裸で風景を鑑賞するには最高のコンディションでした。

天然露天風呂

夕食は囲炉裏を囲んで炭火焼き

夕食は食事処で囲炉裏を囲んで炭火焼きを楽しむ演出です。

焼き物料理は、支笏湖名物のヒメマスの姿焼きとベーコン葱を串焼きにしていただきます。

余談ですが、ヒメマスはサケ科の淡水魚でアイヌ語からきている「チップ」の名でも呼ばれています。

網焼き料理は、カニ甲羅焼き、ホタテ貝殻焼き、炙り鶏肉、骨付きソーセージ、コマイ一夜干しなど盛りだくさんです。

実際には網焼き料理に手を付けながら、先に姿焼きしてあるヒメマスを囲炉裏の周りに突き刺して温めます。

まるでテレビの「日本昔話」に出てくる囲炉裏の雰囲気に似ています。

ヒメマスの姿焼きの味は淡泊でくせが無く、美味で赤身がきれいな印象でした。

今年の支笏湖は、ヒメマスが豊漁で型のいい魚体が取れているとニュースで知りましたが、確かに型のいい魚体です。

ビールを飲みながらいただきましたが、品数もあり満足できるボリュームでした。

最後に甘い赤肉メロンをいただいて終了です。

お店の方の親切な対応も心地よく、おいしい食事に満足した夕食でした。

囲炉裏料理

特別企画「ゆかたコンサート」

食後は部屋でのんびりしていましたが、丸駒温泉旅館夏休み特別企画の「ゆかたコンサート」が2階レストラン「駒草」で20時30分から演奏されると聞いて見に行きました。

ゆかたコンサートのチラシ

演奏者はご主人がヴァイオリン、奥様がピアノ、娘さん2人がヴァイオリンという4人組の家族です。

動物の声(牛のモーモーなど)や救急車、鉄道の踏切(カン、カン、カン)などをヴァイオリンで音マネします。

また、演歌を演奏したり、チビッ子にヴァイオリンを弾かせたりして会場を盛り上げていました。

最後に「情熱大陸」、アンコールで「ふるさと」を演奏して約40分でコンサートを終了しました。

大人、子供に関係なく楽しめるユニークなコンサートで、楽しい気分にさせてくれました。

ゆかたコンサートの様子

9時過ぎに部屋に戻りましたが、帰ってみると小さな蚊が10匹以上壁や天井にへばりついているではありませんか。

暑いので窓を開けて網戸を通して風を入れていましたが、網目や窓の隙間から小さい蚊が入ってくるのでしょう。

エアコンがないためどうしても窓を開けなければならず、蚊との戦いになります。

部屋のコンセントに電気蚊取り器のような器具は付いていましたが、効果は疑問です。

また、ベッドに備えられている羽毛布団は立派なのはいいのですが、厚くて夏の蒸し暑い夜には不要で、タオルケットが欲しかったところです。

羽毛布団ベッド

朝食はバイキング

朝食は昨日「ゆかたコンサート」を開演したレストラン「駒草」でバイキングです。

和洋どちらもあるので、私は和食を食べましたがおかずの種類が多く、オムレツはその場で作り立てを頂けたのでおいしかったです。

ただ、このレストランは場所によって冷房が効きすぎており、浴衣では寒い時があるので部屋にある羽織を着ることをお勧めします。

帰り際にロビー向のお土産店により、温泉まんじゅうをお土産に買い帰路に着きました。

丸駒温泉看板

まとめ

初めての丸駒温泉でしたが、創業103年の天然露天風呂は秘湯と言うだけあって魅力的でした。

支笏湖畔の静かな天然露天風呂で、ゆっくりした時間を過ごすのもたまにはいいものです。

また、支笏湖ならではのヒメマスの姿焼きも味わってもらいたいと思います。

今回は日本ならではの風情を感じられる宿泊でしたが、外国人の方が見当たらないのでビックリしました。

今時温泉に行くと必ず外国人の方を見かけますが、今回はまったくお会いすることがなく、久しぶりに純粋な日本の旅館に泊まった心地よさを感じました。

風呂が無い、エアコンが無いなど設備上のマイナス面はありますが、それ以上に支笏湖の自然や天然露天風呂、ヒメマス料理がすばらしく一度行く価値があると思います。

私は夏に行きましたが、もう一度行くとしたら紅葉の秋に行ってみたいですね。

これから丸駒温泉に行く予定の方は、今回の記事を参考にしていただけると幸いです。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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