震度7を記録した北海道地震(北海道胆振東部地震)の経験と教訓

今回は地震の体験を通して、教訓と感じたことをまとめてみましたのでご参考にしていただけると幸いです。

9月6日(木)夜中の3時ごろに「グラグラ、ドドーン」とベッドが突き上げられた。

さすがに目が覚め、すぐに横揺れの少ない直下型の地震だと感じた。

寝ぼけながらテレビを見ると札幌は震度5強とのこと、これくらいなら大丈夫と安心して寝たが、余震は続いていた。

震度7の記録的な大地震

朝起きると電気がつかず、テレビが見られないためラジオをつける。

この時初めて地震の大きさを知った。

マグニチュード6.7、震度7と北海道では初めての大地震だ。

厚真が震源地だが、札幌市内全域が停電で断水の地域もあるという。

外に出て自宅の壁や屋根を確認するが大丈夫そうだ。

また、幸いに自宅の水道は断水していないし、プロパンガスのため煮炊きに不便はない。

ろうそく、ランタン、LED懐中電灯、手回式懐中電灯などを確認し、次に食料品を調べる。

防災用の缶詰はカンパン4缶、パンの缶詰が2缶あったが、それぞれ2016年と2017年のもので賞味期限が切れていた。

でもパンの缶詰を開けて食べてみると、全然大丈夫で結構おいしいではないか。

さすが日本製は違うと感心した。

米やパスタ、乾麺、野菜など2~3日分の食料は十分にあるので安心だ。

情報を収集する小型ラジオもあり万全だと思ったが、妻のスマホの充電容量が36%しかなく、心もとない感じだ。

私はガラケーなので、それほど電池は消耗しないし、車に充電器も備えているので心配はない。

こういう時は、さすがに車のありがたみが分かる。

北海道地震を伝える新聞紙面

信号は点かず役に立たない

会社に行くには地下鉄が使えず、停電のため休業となった。

とりあえず自宅は大丈夫なので、妻の高齢な両親が住むマンションに直行する。

車で10分程度だが、途中の信号機が消えており、警察官が手信号で交通整理する交差点もある。

運転免許を取得して、初めて信号の消えている道路を走る経験をした。

信号の消えている交差点を通過するときは徐行するが、それでも車が突っ込んでこないか緊張する。

それでも皆さんマナーが良く、譲り合って歩行者を通すなど、日本人も捨てたものではないなと感心した。

点かない信号機

到着したマンションは築年が古いため水道が直接つながっている直圧式ではなく、高架水槽タイプなので電気が止まると水をポンプで汲み上げることができなくなり、水槽の水がなくなると断水する。

このため、自宅から2Lのペットボトルに水をいれ飲料水用に2本持参した。

到着したら浴槽に水を半分くらいためて、トイレ用の水が出なくなったらバケツで汲んでトイレタンクに入れるように説明する。

浴槽に全部入れたいところだが、他の住民の手前最低限度にしておいた。

また、カセットラジオに電池を入れ地震の情報を聞くように伝え、マンションを後にした。

自宅に帰り、ガス用ランタンにカセットボンベを入れて点灯してみる。

これがまた「明る~い!!!!!」、まさに目を見張る明るさにビックリである。

ランタンとろうそくが灯るなかで、夕ご飯は鍋で炊いたご飯と有り合わせのおかずでいただいた。

おいしいとは言えないが、緊急時のためしかたがないだろう。

ラジオのニュースでは、発電所の復旧まで1週間かかると聞いてがっかりする。

今までの人生で停電の経験はあるが、せいぜい1~2時間だ。

ましてや電気のない夜を経験したことがなく、ランタンやろうそくの灯りでは何もできることがない。

早く寝るしかないだろうと8時くらいに就寝した。

ランタンの灯り

中央区は早々と復旧

翌朝、7時に起きてニュースを聞くが電気の復旧については進展していない様子だ。

このときに北海道胆振東部地震の名称を知ったが、言いづらいなと感じた。

会社に行くには交通機関が使えず、停電も復旧していないため連続して休業となった。

安否確認を兼ねて、中央区にいる弟に電話すると電気は昨日の夜に普及したという。

それでは妻の携帯を充電させてもらおうと車で出かけるが、やはり信号は消えている。

しかし、中央区に入ると大体の信号機は普及しており安心したが、途中のガソリンスタンドは長蛇の列で2~300mくらいの長さになっていた。

いったいいつになったら給油できるか見当もつかない状態だ。

ガソリンスタンドに並ぶ列

また、コンビニやスーパーでも人があふれ入場制限しているようだ。

スーパーに並ぶ列

弟の家で携帯電話の充電をさせてもらいさっさと帰路につく。

相変わらず信号の点かない交差点があり緊張する。

やっと自宅に到着するが、明るいうちに何でもしておかないと、暗くなっては何もできないと悟り、お風呂に入れるように浴槽に半分水を入れ、後はガスでやかんや鍋でお湯を沸かして浴槽に入れようと考えた。

この場合、風呂に入ると言っても浴槽に浸かるためのお湯ではなく、浴槽からお湯を汲んで頭や体を洗おうという作戦だ。

商業施設は入場制限

先に小型バケツにいくつかお湯を汲んでおけば、頭や体を洗うために楽かと思い、100円ショップに行くがそこは入口が大手薬局と一緒になっているためか、入場制限されていた。

並んでいる間に聞き耳を立てていると、後のおじさんがガソリンスタンドに5時間並んで20Lしか買えなかったとぼやいていた。

まあ緊急時だから仕方がないと納得していたが。

さて、100円ショップで5Lバケツを4個購入して自宅に戻りお湯を沸かす。

やかんや大型鍋等でお湯を沸かし、水がぬるくなるまで入れていくが、なかなかぬるくならない。

やかん、大型鍋、片手鍋でお湯を4回ずつ沸かし、浴槽にお湯を注いだら少しぬるくなった。

夕食を食べてから風呂に入ろうと思い、ランタン、ろうそくで2度目の夕食をとる。

さすがに2回目になると、妻も慣れてきて料理も要領よく作れるようだ。

食事が終わり、一休みして風呂に入ろうとした矢先に「パッ」と目の前が急に明るくなった感じがした。

「やった~、復旧だ~!!!」

これで電気のない夜を過ごさなくてもよく、ゆっくり風呂に入れると思うと何とも言えない気持ちになった。

最初に浴槽に入った感じは、いつもの感じと違い体にお湯がしみ込むように思えた。

当然錯覚だと思うが、こんなにお風呂にありがたみを感じたことなどなかったと思う。

大通の夜景

防災に関する4つの教訓

北海道胆振東部地震を体験して、改めて防災の重要性を感じました。

私の個人的な見解ですが、防災は普段からの準備が必要で、毎日の行動自体が防災になるようにしなければ意味がないと思います。

ガソリンの給油をこまめに行う

今回、マイカーは幸いガソリンが5分の3程度入っていたので問題はなかったが、ガソリンを給油するために何時間も並ぶことを考えると、普段からガソリンメーターが最低3分の1程度になれば給油しておくことをお勧めします。

ガソリンさえ入っていれば、ナビ付の車であればテレビでニュースが見れますし、車用の充電器があればスマホの充電ができます。

また、この地震が冬であれば車のなかで暖房をとることで命をつなぐことが可能です。

ガソリンスタンドでの給油

車には各スマホに対応できる充電器を準備

私のガラケーはアンドロイドタイプのためスマホと同じ車用の充電器が利用できますが、アイフォンは利用することができません。

これからはアイフォンの車用充電器を用意して、万全の準備をしたいと思いました。

また、最近ではアイフォンとアンドロイドの両方を1台で充電できる機種も発売されていますので、新たに準備する場合は両方使える機種を選択しましよう。

新聞には、スマホの充電難民が多数いたと出ていましたが、バッテリーの消耗が激しいスマホは、こまめに充電する癖をつけるといいかもしれませんね。

スマホの充電

備蓄食料の入替は年に2回

最初に書きましたが、防災用に購入した缶詰はすべて賞味期限が切れていました。

非常時は賞味期限が切れていようが食べると思いますが、お腹を壊してもお医者さんがすぐにいるとは限りません。

自分の身を守るためにも安全な防災食料を備蓄するのが一番重要です。

このため防災食料を購入する場合は、全部を一度に購入するのではなく、3ケ月ごとに購入すると賞味期限が分散されます。

そして1年に2回程度、賞味期限を確認して賞味期限が迫っている缶詰は食べて、あたらしい缶詰に入れ替えるのがベストです。

缶詰

防災用品の管理

北海道は地震も少なく、安全な地域と高をくくっていたところがあり、防災用品を用意はしていましたが、どこかで地震はこないだろうと漠然と思っていました。

今回の経験で感じたことは、防災用品の管理が甘く、懐中電灯やランタン、食料等がばらばらに置かれていて集めるのに時間がかかったことです。

押し入れやクローゼット、物置に入れていては、いざ地震の時に建物が壊れて取り出すことができないかもしれません。

今後は、戸建の場合1階がつぶれても2階は残るので、2階に防災グッズコーナーを作り、食料、ろうそく、LED懐中電灯、電源のいらない石油ストーブ等が1か所に集まるようにしたいと考えています。

できれば食料品リストを作り、賞味期限も分かるようにすればベストです。

また、LEDの懐中電灯は家族の人数分用意しましょう。

今回のような停電の場合は、トイレに行くにも懐中電灯がないと暗くて見えません。

枕元に置くためには一人1台が必要なのです。

これも夜中に懐中電灯を使ってみて初めて分かりました。

防災グッズ

まとめ 

  • ガソリンタンクが1/3になったら給油する
  • 車にスマホ用の充電器を準備する
  • 防災食料は3ケ月ごとに分散して購入する
  • 防災用品は2階の一か所にまとめる

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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